ル・トーアで学んだ中で、今でも印象深いのは学校主催の大きなイベントに参加したことです。「ル・トーアフェスティバル」は技術コンテストがメインのイベント。1年生の時、前評判では僕が優勝の筆頭候補でした。ところが結果は準優勝。もう崩れ落ちるくらい悔しくて。必死に努力して、次の年には優勝しました。また卒業制作を発表する「ル・トーアコレクション」は、チームに分かれて自分たちで考案したヘア、メイク、ファッションのトータルスタイリングを競い合うイベント。いかにメンバーがセンスと技術を出し合って協力できるかが問われます。こうして学んだ、努力する大切さ、チームでモノ作りをする楽しさは、いまの僕を形成する原点になっています。
私が美容師に興味を持ったのは、今でも現役の美容師として働いている祖母の影響です。女性が手に職を持って、歳を重ねても働いている姿がカッコいいなあと思いました。ル・トーアに決めたのは、ヘアだけでなく、メイクも、ネイルも、着付けもトータルで学べるから。2年間で習得するために、先生方も真摯に丁寧に教えてくださるし、実際にお客様を迎えてのモニター授業をはじめ、実践的な学びも充実していました。そのため、就職してから同期の友人たちと比較すると、ル・トーアの卒業生は技術面も、メンタル面も鍛えられていて、意識が高い気がします。私の技術や知識の元でもある充実した2年間のカリキュラムに、今でもとても感謝しています。